夜の果てまで
著者:盛田 隆二
刊行:1999年4月
評点:★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3点
ストーリー:突然彼女から別れを告げられた安達俊介は、偶然立寄ったラーメン屋で、密かに「Mさん」と呼んでいる女性と遭遇する。彼女は俊介のバイト先のコンビニにやってくると、必ずM&Mを一袋だけ万引きしていくのだった。彼女は、子連れの男と再婚した、俊介よりも一回り年上の女性だった。その後、子供の家庭教師を引き受けることになった俊介と彼女、涌井祐里子は次第に惹かれあい、やがて駆け落ちする。閉ざされた世界で、不安に怯えながら暮らす二人にやがて突然の別れが訪れる。一旦は諦めた俊介だったが、最後に二人が選んだものは・・・
感想:残念。途中「なかなか面白いかな」とも思ったけど・・・。結局、男の生き方にも、女の行き方にも共感できるものがなかった。冷めているかも知れないが、二人で勝手にもりあがって、二人で勝手に自分たちを追い込んで、結果互いに離れられないと勝手に思い込んでいるだけ。もし、祐里子が結婚しておらず、二人に障害がなかったら、ここまで互いに惹かれ合ったかどうか。駆け落ちしてからも、体を求め合うことでしかお互いの繋がりを確認できないような感じ。「先のことを考えると不安で不安でしょうがないから、なにもかも忘れて抱き合いたい」ってことか。まぁ、人間ってそういう生き物なのでしょうけど。ラストに何かが待っているかと期待したけど、別に何もなかったし。単なる不倫小説という評価にしかならない。
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