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クローズド・ノート

クローズド・ノート (角川文庫 (し37-1)) 

著者:雫井 脩介

刊行:2006年1月

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ 5点

ストーリー:大学生の堀井香恵はある日の帰り道、香恵の部屋を見上げている男性に気付いた。しばらくして、アルバイト先の文具店で偶然その男性に再会する。彼に引かれ始めた香恵は、前の住人が部屋に忘れていったノートの言葉に励まされ、少しでも彼に近付こうと健気な努力を続ける。ノートを読めば読むほどその言葉に励ませされ共感した香恵は、その持ち主にノートを返しに行こうと決意した。このノートのお陰で、平凡な香恵の毎日は少しずつ変わっていったのだ。

感想:女の人が読むともっと違った感想を持つのでしょうか? ピュアなラブストーリーなのですが、ピュア過ぎました。安心して読めるストーリーだったのですが、安心出来過ぎるほど先の展開が予想できました。男性がなぜ香恵の部屋を見上げていたのか、彼は何者なのか、ノート持ち主はどうしているのか。全てが物語の最初から判り過ぎてます。

あえてそういう書き方をしたのでしょうか。その上で、香恵の恋がどうなるのかだけにスポットを当てたのでしょうか。残念ながら男性の目から見ると、少なくとも私の目から見るとそれは失敗だった気がします。

香恵に言い寄って来た鹿島さん。彼に自分をアピールしまくる星美さん。香恵と彼から出るピュアな恋愛オーラとは真逆に、大人の駆け引き恋愛オーラを出しまくる二人も、「そこまで嫌な奴に書かなくても」って感じでした。香恵と彼の純粋さを引き立たせるための媒介として描かれているのかもしれませんが、少々気になりました。

ただ、この作品は雫井さんが亡くなった実姉に捧げた作品だそうです。実姉もノートの持ち主と同様に小学校の先生をしていたとのこと。「こんな先生っていいな」と素直に思いました。特に小学生にとってはとても素敵な先生だったことでしょう。そんな素敵な先生でも恋愛に悩むことがある(雫井さんの実姉も恋愛に悩んでいたのかまでは知りませんが)ってのが、大人になった今の僕なら分かります。恋愛に悩みながらも全力で子供達と接する先生。僕ならすぐに「惚れてまうやろーーーー!!」って感じです。

クローズド・ノート スタンダード・エディション

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